東京交通労働組合
ひろげよう笑顔 つなげよう絆 あらたな一歩へ 東交労働運動

ごあいさつ

東京交通労働組合 執行委員長 福田 智

組合員のみなさまへ

 東交組合員ならびにご家族の皆様、新年あけましておめでとうございます。

 4年ぶりに新型コロナウイルスの話を聞かないお正月となりました。本来なら見える顔も見られず、この間、いかがお過ごしだったでしょうか?落ち込んだ都内交通の利用者数も堅調に戻りつつあり、地下鉄・バス・都電などで8割から9割程度まで回復し、部分的にはコロナ禍以前を超える事例もあるようです。まさにコロナ禍にあっても都民の足を守り続けた組合員やその家族の皆さんの苦労の賜物です。本当にご苦労様でした。

 そのような大変厳しい情勢の下、東交の諸活動に、多くのご支援とご協力をいただきました。あわせて、各支部役員をはじめ、組合員、関係者の皆様には、各職場において「安心・安全の確保」「快適なサービスの提供」「働きやすい職場環境の整備」など、都営交通に課せられた使命と責務をそれぞれの立場で日夜懸命に果たしていただきました。あらためて、心より感謝申し上げます。

 昨年5月の新型コロナウイルスの5類感染症への移行以降、各事業とも堅調であり、2022(令和4)年度決算では21億円の赤字でしたが、2023(令和5)年度決算は改善されることが見込まれています。しかし、人口減少・交通弱者の増大は深刻であり、大都市東京でも他人事ではなく、就労人口の減少が将来に与える影響も加味すると安閑としていられないと言えます。まずは職場の処遇を改善して働きやすい職場づくりを行い、あわせてカーボンニュートラルを実現して社会からより認知されることは、公営交通事業の責務であり、今日の組合の役目のひとつであると感じています。組織が一丸となり課題解決に向かうことが重要です。

 昨年春の統一地方自治体選挙では各支部の奮闘・協力もありながら北区・大畑おさむは惜敗となってしまいました。大変残念ですが、ご協力ありがとうございました。

 「増税メガネ」と揶揄される岸田政権が内閣支持率30%を切る中、新年を迎え、まもなく通常国会が開会されます。実質賃金は20数ヵ月上がらず低迷の中にあります。

 まずは、軍備増強を増税で行うのではなく、国民生活を第一に考えその対策を打ち出すことに注力してもらいたいと考えます。私たちの課題は、組織を挙げて共闘できる政治勢力を育てて少しずつ仲間を増やしていくことにつきます。

 ライドシェアの導入の検討が臨時国会で表明されました。これまでの交通事業を反故にするもので絶対に反対であり、私たちのめざす地方自治確立のために皆さんとともに奮闘したいと思います。さらには、これまでどおり、若い組合員が希望をもって働き続けることができる職場環境を整えていくことを重点に取り組んでいきます。

 反戦・平和と平和憲法を護る取り組みにも、より一層力強く取り組んでいくことをお誓いし、東交本部執行部が一丸となり、各支部とより連携して組合員の皆様が安心して働き甲斐をもって働ける職場環境づくりに取り組んでまいります。

 2024年が組合員・ご家族にとってより良い年になることをご祈念し、年頭の挨拶とさせていただきます。

東京交通労働組合

執行委員長 福田 智