東京交通労働組合
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活動報告

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障害者と東交の学習会

2016.11.22

  • 障害者団体の出席者

「障害」について考える

 11月22日午後4時から東交本部5階大会議室で、障害者団体6人、東交本部員および政策推進委員など19人の合計25人が参加して、「障害者と東交の学習会」を開催した。
 冒頭、東交を代表して安田委員長が「障害者との取り組みは長年してきており、ハードの部分はできつつあるが、ソフトの部分が今後の課題であろう。なかなか進まないのが現状だが、オリンピックをきっかけに、より良い方向にもっていきたい」と挨拶したあと、DPI日本会議を代表して上薗和隆氏から挨拶を受け、学習会に入った。
 最初にDPI日本会議・鷺原由香さんから『精神障害者が公共交通機関を利用する時に大切なこと』と題して「①精神障害とは。②実際にバスを利用している精神障害者の声。③電車を利用していて困ったこと」などについて話があった。
 続いて、自立生活センターSTEPえどがわ・土屋峰和さんから『公共交通機関を利用して思うこと』と題して、車いすでの駅利用の実体験から話があり、「都内鉄道駅で駅員にスロープを出してもらわず一人で乗り降りができる『単独乗降可能駅数』の7割は都営であり、来た電車に自由に乗り降りできるので助かっている」と述べ、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、エレベーターの大型化や複数ルートの確保を改善点として指摘した。
 NPO法人自立生活センター小平・山嵜涼子さんは『障害者とは?』と題して「障害平等研修」の体験学習を行った。この研修は、障害は当事者の個人的な問題ではなく、社会や周囲の環境から生み出される問題であるとし、障害者に配慮した商品サービスや職場環境を作っていくための研修で、体験学習では、絵やDVDを見ながら、障害や問題点がどこにあるのか考え、何をどう改善すればいいのかを考えていった。山嵜さんは「障害を考える時に『何とどこ』を考えるのが重要で、この学習で障害を見抜く視点を持ってもらえたと思う。障害は私たち個人にあるのではなく、周りの環境によってある。単独乗降可能駅が増えると、私たちに障害はない。誰でも気軽に利用できる公共交通を目指してほしい」と述べ、若干の質疑・応答のあと学習会を終了した。