活動報告

　年頭のあいさつ

　東交組合員の皆様、新年あけましておめでとうございます。
　昨年一年間、大変厳しい情勢の中で東交運動推進に対し、各支部役員、各支部員、関係者の皆様には多大なるご協力をいただいたこと、各職場においては都民・お客様のために日夜、安全運行に努められた皆様に対しまして、心より敬意と感謝を申し上げます。
　昨年の参議院選挙では、自治労組織内「えさきたかし」氏の取り組みにご協力をいただき、無事当選を勝ち取りました。御礼申し上げます。
　しかし、参議院選挙の結果は自民党が圧勝し、改憲勢力が憲法改正案提出に必要な３分の２議席を獲得しました。自民党の憲法改正草案は、明らかに国民を守る憲法から政権に都合の良い憲法を目論んでいます。
　一昨年、世界に誇れる平和憲法を、安倍政権は拡大解釈という憲法違反によって「戦争法」を強行採決しました。昨年12月、施行後初めて南スーダンに派遣された自衛隊員は「駆けつけ警護」という新たな任務を課せられ、危険地帯で戦闘行為に巻き込まれる現実に直面しています。
　また、年金カット法案や医療費負担見直しなど、高齢化社会切捨法案も数の力で強行採決するなど、格差・貧困拡大など目に余るものがあり、一刻も早く立憲・民主主義を取り戻さなければなりません。次期総選挙での安倍政権打倒には民進党を基軸とした「野党共闘」が不可欠であり、労働団体および国民一人ひとりの判断が重要な責任を負うことになります。
　昨年就任した、小池都知事は都政改革を旗印に、就任早々から豊洲問題やオリンピック施設見直しなどに精力的に取り組んでいます。
　その手法は、都民ファースト、反都議会、マスコミを活用し注目度を上げる「劇場型」であり、大阪維新・名古屋減税日本のように、改革を旗印に「小池塾」を立ち上げて多くの塾生を集めたことを見ても酷似しています。そして、素人集団の塾生の中から次期都議選に立候補者を出し、「小池新党」立ち上げへと進めていることを見ても同じです。
　大阪や名古屋を見た時、大きな改革の声とは裏腹に、結果は、小さな改革と引き換えに、大きな混乱を市民・市職員に与えました。
　首都東京の1000万都民は多種多様な考え方があり、最良の施策選択は容易ではありません。「都政改革本部」の意見に傾注することなく、都民、関係者など、多くの意見に耳を傾け「自分ファースト」にならない都政改革を望みます。
　また、豊洲新市場開業延期や『交通局経営計画2016』への影響、オリンピック・パラリンピックに向けた交通政策、地下鉄一元化問題など、関係各所と連携を密にしながら慎重に対応する必要があります。
　したがって、今年７月の都議会議員選挙は重要であり、結果によっては私たちに大きな影響があります。東交準組織内の「大西さとる」氏の当選に向けて東交の総力を注ぐとともに、連合東京が推薦する民進党候補全員の勝利に向けた取り組みも行います。
　最後に、３月14日をもって、東交委員長を退任いたします。３期６年間、皆様にはご指導・叱咤激励いただきましたことに、心より感謝を申し上げます。
　引き続き、東交本部への変わらぬご理解・ご協力をお願いし、2017年が皆様にとって良い年であることをご祈念して、年頭のご挨拶とさせていただきます。