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都労連人事給与制度改善要求実現対都要請行動 その2

2019.11.08

  • 発言する大山支部長(志村検)
  • 発言する伊藤賃金対策部長

技術部からの発言 【大山支部長(志村検)】
 私の職場は、都営三田線の車両整備をしています。私からは、技術職場で働く者の立場から要請させていただきます。
 私たちの職場は、組合員の日々の努力により、安全で安心な都営交通事業を下から支えています。私たちは、直接お客様と接することはありませんが、毎年、地域の住民やお客様からの要望で車両基地見学会を開催しています。
 ここで、参加していただいた方からの言葉を紹介します。「毎日、同じ時間に家を出て三田線に乗り、会社に行く。 帰りも三田線に乗り、帰宅する。いつもの生活を守ってくれてありがたいことです」 と言って下さいました。このいつものことを守っている日々の点検、整備。また、事故や故障の対応。東日本大震災では、夜通しでバスを運行、荒川線・三田線といち早く安全確認をし、運行を再開しました。
 昨今起きている災害に対する対策や対応も迅速に取り組み、お客様の混乱が起きないように関係各所と連携して取り組んでいます。安全で安心な災害に強い都営交通を局一丸となってめざしています。安全で安心な災害に強い、もう一つ加えて清潔な都営交通。どのように、どうしたら、このような交通機関となってきたのかおわかりでしょうか。それは、技術の継承をしっかりとしてきたからです。中堅・ベテランの先輩職員が若手の指導・育成、故障対応、機関管理、さまざまな仕事をしっかり教え伝え、また、新車導入や設備更新での技術の取得向上に励んでいます。そして、これらの作業は、とびぬけた能力のある職員が一人で行うのではなく、チーム(班長・班員で構成)で行います。作業前のミーティングでは、班長が指示をしますが、中堅・ベテランの班員から安全確保や作業工程・人事配置の細かい内容について意見し、ベストな方法で作業にあたることが多々あります。一つの作業終了後、必ず他の班員がチヱックします。ヒューマンエラー防止です。中堅・ベテラン・若手職員がしっかり自分の役割を果たし、チームで安全を守ってきています。職責・能力・業績での給与への反映は、全く当てはまらない職場です。
 要員の確保・作業環境の整備・人材育成に職場の状況にあった制度改正を是非ともお願いし、技術職場からの要請とさせていただきます。

【伊藤賃金対策部長】
 (再要請)
 まず、「勤務時間の振り分け見直し」の提案だが、現場実態を本当に理解しているのか。交通はA勤・B勤が主流だが、それによって業務が安定的に運営されている。確かにS勤・F勤で助かっている組合員もいるが、それの弊害もある。例えば、S勤者の残業問題やF勤者の早朝出勤が見受けられる。なんでそんなことをしなければならないのか。仕事が終わらないから、仕事が終わらなければ成績率に影響するからと言っている。そもそも成績率なんて、われわれにはそぐわないものである。専門委員会交渉の資料にもあったが、勤務成績の昇給決定の状況が示されたが、半数以上の職員が上位以上に決定されているとの認識を示していたが、結局は上位・中位とも固定化しているではないか。これでも「制度が適正に運用されている」とか「職員のモチベーションの向上に寄与している」などと自画自賛するのか。なんでそんな自分たちに対して都合よく主張できるか呆れてしまう。都庁版働き方改革も残業縮減のためトップダウンでいろいろ取り組んできた。先月の職員支援課で出している「残業ゼロ通信」によると7月の超勤時間は前年度比2.1時間の増だ。だいたい業務量も見直さず、業務量に見合った人員もつけず、これで超勤縮減なんてできるわけがない。職場では、不平・不満が蔓延していて職員のモチベーションは下がる一方だ。いずれにせよ、今回の提案は、断固として白紙撤回することを求めて再要請とする。